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40代の働く主婦が日常で見つけた”発見”を気ままに綴っています。目指せ!うま味のある人生!

小室哲哉さんの引退会見から見る介護の大変さ

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不倫疑惑だけでなく、介護の大変さにも注目を!

 

小室哲哉さんの引退は職場のランチタイムに知りました。

以前記事にした80年代がど真ん中だった私には少しびっくり

させられたニュースでした。

 

私が使っているニュースアプリでも様々な意見が掲載されて

いました。言葉にならないモヤモヤした気分になりました。

 

感じ方は人それぞれだと思ったのですが、一つだけ心を

揺さぶられる部分がありました。「介護の大変さ」です。

 

経験者しか分からない介護の辛さ

小室さんの言葉はとても優しく、ソフトな表現を使って

説明されていたと思います。その言葉と言葉の行間には

計り知れない苦悩と不安、絶望感を含んでいたように

感じたんです。

 

不倫疑惑だけがスポットライトをあびるのではなくて、

介護についても注目が集まればいいなと思ったのが本音です。

 

私は母の介護経験があります。社会で問題になっているとおり、

介護退職をせざるを得なかった一人です。仕事をしつつ、

介護もする・・・体力より精神が持ちません。

 

ハッキリ言えます、両立は一人では無理です。

 

母に対して「あれ?いつもと違うな」と思い始めてから

5年ほどの間、経験をしたことのない不安と恐怖、驚きの

連続で一気に白髪が増え、食べていたのですが、正直

食事に関する記憶がほとんどありません。

 

何がそんなに追い詰めるのか?

あまり堂々と言えるような話ではないですが、もし

誰か同じ状況で無理している人がいるなら、少しでも

気分を和らげることができればと思いお話します。

 

1. 急激に変わっていく親の様子に違和感を覚える!

  家庭事情や介護に至った病気や原因によって様々ですが、

  何よりこれが第一波です。今まで当たり前のように話し、

  やっていたことが、本当に、本当に少しだけ、じっくり

  見ていないと、家族でないと気づかないレベル

  いつもと違ってくる。本人は気づいていません。

 

2. 第一波から数週間で大きく変わり始めて頭が真っ白!

  まさか!と思うことが続いて数週間でかなり違和感が

  大きくなり、日常に不安を感じ始めるんです。

  こうなると、四六時中「大丈夫かな?火事起こさないかな?

  転倒していないかな?」そんなことばかりが頭の中を

  一杯にしてしまい、仕事中も集中力がなくなるんです。

 

3. 病院の検査結果で衝撃が走る!

  人により原因はそれぞれですが、母は高齢による痴呆で

  あることが分かりました。本人には言えません。

  痴呆であることの宣告は、それからいつ終わるとも

  分からない長い道のりを意味します。

 

4. 介護保険を利用できるまでが大変!

  介護保険を利用するためには、申請をしなければ

  いけません。都道府県によりますが、大体、申請から

  1ヵ月(その当時)経たないと、利用開始できません。

  つまりその間の1か月は、家族でケアしなければ

  いけないのです。

 

5. 昼夜問わず、ケアが必要になる!

  状態にもよりますが、ケアをしている人は、睡眠も

  十分に取れず、取れても浅くなります。昼夜問わず

  食事や身の回りのケアをしなければいけません。

  気を緩める時間も場所もなくなります。

 

 

 小室さんが言った「疲れてしまった」という言葉は

記者会見で発表していない奥様の状況がたくさんあると

思うんです。

 

家族の変わっていく姿を目の当たりにして、驚きと不安、

絶望に襲われるのは、当たり前のことです。大切な存在

だからこそ、「私が頑張って支えなければ!」と思う人も

多いと思います。

 

何が困難を極めるのか?

困難なこと①

痴呆の場合、回復していくことが難しい。日によって

とても普通に感じて、「あら!良くなってる?」と

思う日もあれば、急に「悪くなっている・・・」と

落ち込む日もあり、一喜一憂の日々です。

 

仕事をしていると、出勤しないと生活費が心配だし、

職場の迷惑が気になり、家にいても半分は仕事が頭を

離れません。といって、出勤すれば家のことが心配で

仕事に集中できず、早退したくなります。

結局、どこにいても半分の自分でしかなく、自分自身の

体調や気持ちなど、気にもかけなくなるんです。

 

困難なこと②

しっかりしなきゃ!という気持ちで過ごしてはいるものの、

自分では気づかない変化を周りが気づき始めます。

「どうしたの?顔色悪いね」、「最近休み多いね」

会社の同僚や友達に話すべきなのか・・・。

 

不思議な感情ですが、自分の親の痴呆って意外と口にだして

言いづらいものなんです。それは親の性格をしっているから

こそ。親ならそんな状態にある自分のことを皆に話して

欲しくないと言うだろうと思うから。

 

介護が必要になったことを、まだまだ「恥ずかしい」とか

「情けない」、「大変な生活だろう」と思われたくないと

いった感情が働いてしまうみたい。

 

日本の社会がこんな感情を持たなくてもいいように、もっと

オープンに悩みを打ち明けられる環境になればいいと思います。

 

困難なこと③

自分への逃げ道をつくること、人を頼ること。

私が介護のケアマネージャーさんに助けられたのは、介護

サービス内容より、むしろ「言葉」でした。

 

介護期間中、我を失って何度泣いたことか分かりません。

恥ずかしいことに役所の相談窓口でまで・・・(反省)

行き詰まった私が救われたのは、「言葉」でした。

 

 

「誰も一人でなんて介護できなくて当たり前。皆、そう。

だから私たちがいるんです。私たちはお金をもらって

仕事としてやっているので、ある意味感情をコントロール

しながらケアできる。でも家族は無理です。感情が

先になるから。

 

痴呆は恥ずかしいことではないんですよ。長い間、働いて

子育て、家事をしてきたんだから。どんな大企業の社長でも

有名人でも、皆、高齢になると痴呆になることがある。

だから人間として普通のことで恥ずべきことでない。

隠さないで、話せばいい、信頼できる人なら。

 

絶対に一人で頑張りすぎないで。頑張らなくていいんです。

自分自身が許せないから難しいだろうけど、人に頼れば

いい。意外と人に弱いところを見せて、頼ることって

難しいでしょ。あなたはそこを乗り越えないとダメ!」

 

 

この言葉で肩の力が抜け、ピーンと張りつめていた気持ちが

溶けて、自然に涙がでました。

 

私ひとりじゃない、皆そうなんだ・・・

 

この後、私は会社に事情を相談し、引継ぎが終わった後、

退職をしました。気持ちはスッキリ!

迷いはありませんでした。

 

家族が多かったり、親せきが近くにいたりすると交代で

なんとかなることも、そうでない家族環境では無理。

 

私に今できるベストをつくせばいい・・・

 

介護期間で一番辛かったことは、私が居ながらにして

母を施設にいれなければいけなかったこと。

歩けないので車いすになったし、日常のことが

介添えがないとできなくなったからです。

 

痴呆で曖昧ではあったものの、私の目を見て

「どこに行くの?行きたくない・・・」と言った

母の顔を一生忘れることができません。

 

そんな思いをさせたからこそ、母との介護生活が

いつまで続くのか分からなかったけど、母の人生の

終盤はずっと傍にいてあげようと決めたんです。

 

これからは「母の時間」と思って。

 

 それから良くなることはなく、どんどん子供に

戻っていった母ですが、親子でありながら今まで

しなかったことを一杯できました。

 

母のヘアカットをしたり、爪切りや耳掃除、

乾燥した脚にクリームを塗ったり、もちろん、

汚れたものの洗濯、大好物の料理を作って

持って行ったり、話もたくさんしました。

 

そういう意味では、とても充実した時間、

後悔のない時間を過ごせたので、私の介護生活は

辛いけど良い思い出と一緒なんです。

 

日々ニュースでは、介護疲れなどで痛ましい事が

流れるので心が痛みます。

 

やっぱり人は一人では生きることが難しい。

だから切羽詰まったら、頑張りすぎないで口にだして

吐き出すこと、信頼できる誰かに頼ることを

忘れないで欲しいなと思います。

 

介護保険を使っても、介護はお金がかかります。

今すぐに介護の心配がなくても、いつかはくるかも

しれない。だから、思い切ってその時のことを

先に相談しておくことも大切だと思います。

 

今日はちょっと真面目な話で長くなりました。

お付き合いありがとうございました!